2018年 09月 28日
コーヒーが冷めないうちに
コーヒーが運ばれてから冷めるまでに、過去へ行ってまた現在に戻ってくる…
そのことでこれからの生き方が変わる、というようなストーリーです。
今もあっというまに過去になってしまいます。
小倉に戻ってきた1年目、小倉駅に近いところに住んでいました。
仕事もまだ殆どやっていませんでしたので、
魚町あたりをよく歩きました。
井筒屋の正面入り口前の信号をわたってすぐの左側のビルの2階に
「やない」という陶器を売っているお店がありました。
そのお店で片口の朝鮮唐津を一つ買い求めました。
昨日はその器にねぎのぬたを盛ってみました。
やないさんはその後お店を閉めました。
今日そのあたりを通ってみるとその少し先にあった左角の喫茶店もなくなり
その一角は空き地になっていました。
その喫茶店では一度だけコーヒーを飲みました。
今年の1月、「杉田久女を書く‐散文と俳句‐」という書展の搬入前の短い時間、
コーヒーを飲み終わらないうちに私の作品を積んだ車がお店の前を通りかかり
私はあわててお店をあとにしたのでした。